日本医療検査科学会 第57回大会
機器・試薬セミナーのお知らせ
2025.09.11
学会概要：日本医療検査科学会 第57回大会
日 程：第2日目 2025年10月4日（土）
時 間：13:10〜14:30
会 場：パシフィコ横浜 第5会場（302）
機器・試薬セミナー（特別セッション）
共 催：アイ・エル・ジャパン株式会社 テーマ：
POCTにおける溶血が血液ガス分析に
及ぼす影響とその対策
[ 講演内容 ]
溶血は分析前エラーの主要な原因であり、特にカリウム測定結果に影響を及ぼすことが知られています1,2。この問題は患者さんのケアにも直結するため、適切な対処が求められます。
特に血液ガス分析では、全血検体を使用するため、溶血の検出がこれまで困難でした。溶血によりカリウム値が偽高値となることで、不適切な治療や治療の遅延、不要な再採血の実施、さらには患者の入院期間延長といったことが懸念されます3-6。
本講演では、溶血が臨床に及ぼす影響とその対策についてご説明いたします。
さらに、溶血検出機能を搭載した血液ガス分析装置「GEMプレミア7000」についてもご紹介いたします。
講演１: 溶血- 臨床検査医学およびPOCTにおける重要な要因
演 者：アレクサンダー･ボン･マイヤー先生
Alexander von Meyer MD, MBA
バルムヘルツイゲ･ブリューダー病院 ドイツ ミュンヘン
Head of the Institute for Laboratory Medicine, Hospital Barmherzige Brüder, Munich
[ 演者紹介 ]
講師のボン・マイヤー氏は、臨床検査医学の分野で20年以上の豊富な経験を持ち、MBAを取得した医師としてラボラトリーの自動化、リーンマネジメント、人工知能の応用において顕著な業績を挙げられています。
現在はドイツ・ミュンヘンにあるバルムヘルツィゲ・ブリューダー病院の臨床検査医学研究所の責任者を務めており、品質管理分野において重要な役割を担っています。また、DGKLやEFLMの著名な作業部会の議長も歴任しています。
博士のこれまでの研究成果には、品質管理から検査利用に至る幅広いテーマを扱った52編の論文と、国際学会での講演多数が含まれます。
ドイツ語と英語のバイリンガルであるボン・マイヤー氏は、世界的に評価されるラボラトリー医学のリーダーとして知られています。
※英語による講演で同時通訳をご用意いたします。
講演2: 溶血検出機能を搭載した血液ガス分析装置 GEMプレミア7000のご紹介
演 者：植田 大輔アイ･エル･ジャパン株式会社 血液ガス事業本部
販売名：GEMプレミア7000
一般医療機器：特定保守管理医療機器 一般的名称：汎用血液ガス分析装置 製造販売届出番号: 13B2X10481000050
1.Lippi G, von Meyer A, Cadamuro J, Simundic A-M. Blood sample quality. Diagnosis.2018;6(1):25–31. doi:10.1515/dx-2018-0018.
2.O’Hara M, Wheatley EG, Kazmierczak SC. The impact of undetected in vitro hemolysis or sample contamination on patient care and outcomes in point-of-care testing: a retrospective study. J Appl Lab Med. 2020;5(2):332–341. doi:10.1093/jalm/jfz020.
3.Phelan MP, Hustey FM, Good DM, Reineks EZ. Seeing red: blood sample hemolysis is associated with prolonged emergency department throughput. J Appl Lab Med. 2020;5(4):732–737. doi:10.1093/jalm/jfaa073.
4.Wilson M, Adelman S, Maitre JB, et al. Accuracy of hemolyzed potassium levels in the emergency department. West J Emerg Med. 2020;21(6):272–275. doi:10.5811/westjem.2020.8.46812.
5.Milutinović D, Andrijević I, Ličina M, Andrijević L. Confidence level in venipuncture and knowledge on causes of in vitro hemolysis among healthcare professionals. Biochem Med.2015;25(3):401–409. doi:10.11613/BM.2015.040.
6.Phelan MP, Ramos C, Walker LE, et al. The hidden cost of hemolyzed blood samples in the emergency department. J Appl Lab Med. 2021;6(6):1607–1610. doi:10.1093/jalm/jfab035.